SIH NEWS
2年次総合的な探究の時間「課題探究発表会」
2年次総合的な探究の時間において、10月11日にクラス発表会、10月28日に全体発表会を行いました。
2年次生はこの4月より、総合的な探究の時間において「浜通りの人材確保」、「浜通りの資源活用」、「浜通りの復興」の3つの大テーマの中から1つを選び、グループでテーマに沿った課題を探究する活動を行ってきました。1年次に行った「津波被災地区探究活動」、「企業・研究所訪問研修」といった現地に赴いて地域の実態と課題を目の当たりにする活動や進路講演会、取り組みたい課題を探る「探究BASICセミナー」や日常の生活で感じた疑問などから課題を見つけ、課題に対する仮説を立てました。その仮説に対する調査や研究、実証実験を通して検証を行い、この日を迎えました。
これまで、生徒は実際に課題が発生している現地に赴いたり、調査のために関係各所にアポイントを取って訪れて相談し企業と連携を図ったり、SNSを使ってアンケートを取ったり、実証のために実際に取り組んでみたりするなど、学校という枠を飛び越えて活動を行ってきました。
このような活動を行うことで、目の前にある課題について理解して取り組んでいく姿勢や、課題解決のためには一人ではなくグループまたは外部の方々と協働することが必要になることもあること、協働のためにどのようにすればよいのか、など教科学習だけでは学べない”非認知能力”の育成をすることができたものと思います。生徒の活動にご協力くださった方々にこの場をお借りしまして、感謝申し上げます。
今後も磐城高校では、あらゆる活動を通して、生徒の様々な能力の育成を図りたいと思います。地域の方々にお世話になることもあるかと思います。その際はどうぞよろしくお願いいたします。
【10月11日(金)クラス発表の様子】
【10月28日(月)全体発表会の様子】
2年次 東北大学出前講座
10月3日(木)の5~7校時、総合的な探究の時間において「東北大学出前講座」を行いました。
この活動は東北大学の先生方から研究内容についての講義を拝聴し、大学の専門分野の研究の一端に触れることにより、大学についての理解を深めるとともに、進路実現に向けて積極的に取り組む意欲を高めることを目的としています。
福島イノベーション・コースト構想のトップリーダー育成事業の1つとして2年次と進路指導部が主催となり、毎年行われています。
今年度は11名の先生方から講義をいただきました。お忙しい中、本校の生徒のためにありがとうございました。
生徒は先生方の研究内容についての熱いお話に引き込まれ、自己の興味・関心に基づく研究を行うことの面白さや大切さを学ぶことができたようです。
講義の後の生徒の目の輝きがそれを物語っておりました。
今後も生徒が進路目標を明確にし、目標の実現を果たし、さらにトップリーダーとして活躍できる人材となるように、教育活動を進めてまいります。
2年次大学訪問研修
9月19日(木)、2年次生が大学での施設見学や説明を通して大学や学部学科の理解を深め、進路実現に向けて意識を高めることを目的に、筑波大学・山形大学・宮城教育大学の3校へ大学訪問研修に行ってまいりました。
生徒は大学の模擬講義を受けることで、将来の進学について深く考えることができました。
また、大学の空気に触れることで将来の進学について思いを馳せ、学問についての意識を高めることができたようです。
今後もこのような進路意識を向上させるような取り組みを通して、生徒の進路実現とリーダーシップの育成に努めていきたいと考えております。
なお、この事業は福島イノベーション・コースト構想の人材育成プログラムの一環として行いました。
ようこそ先輩
8月29日(木)、2年次の総合的な探究の時間において、「ようこそ先輩」を実施しました。
この活動は、本校出身の現役の大学生から大学の講義や研究内容、学部・学科についての話を聴くことにより、大学についての理解を深めて進路意識を明確にすることを目的として毎年行っているものです。
今年は令和4年度の卒業生を主として14名の先輩が来てくれました。
2年次生は先輩から学部・学科の説明や大学生活、高校時代の勉強方法などを聴き、受験や大学生活など将来の自分について想像し、今後の見通しについて考える機会となったようです。
今後もこのような進路意識を醸成する取組を行っていきます。
令和6年度 Joshikaiに参加しました
7月27日(土)~28日(日)に、双葉町産業交流センターで行われた、「国際メンタリングワークショップ Joshikai in Fukushima」に本校の1年生が1名参加しました。全国から主に理系進学を希望する女子高生が約40名と、米国イリノイ州から4名の女子高校生が集い、自分たちの将来について、国内外の女性研究者メンターのアドバイスも踏まえながらディスカッション・プレゼンテーションを行いました。ポスターセッションやメンターの方々の講演も行われ、有意義な時間を過ごすことができました。本校から参加した生徒は最初こそ緊張していましたが、最後のラウンドテーブルミーティングでは堂々と自分の疑問を質問する姿が見られました。
28日には、5月にテキサスでの国際ワークショップに参加した本校生徒が、他のメンバー4人とともにテキサスでの経験を生かした成果発表を行いました。
また、引率教諭と国内外の研究者、NDFメンバー(磐城高校OBの方がいました)、NEAメンバーによるセッションも行われ、ジェンダー格差の実態や現在行われている施策、将来的な展望について活発な意見交換ができました。
令和6年度ICT教員研修会
8月7日(水)の午後より令和6年度ICT教員研修会を行いました。
生徒一人一台端末を効果的に利用して学力向上を図るために、本校研究開発部教員研修係の重川教諭を講師として、「Canva」と「Padlet」の使用方法と授業での実践例について学びました。
生徒が考察したことをディスプレイに提示し内容を共有することで多角的な視点を持つことができるようにしたり、教室内の生徒全員が発問に対して考えて意見を表現したりするために、「Canva」と「Padlet」効果的であることを学びました。
また、生成AIについても紹介があり、多忙化解消への一助になることも合わせて使用の提案がありました。
今後も生徒の学力向上や教員の指導力向上のために、教員研修を通して研鑽を図っていきます。
1年次総探 「津波被災地区探究」 実施
1年次では総合的な探究の時間における活動として、津波被災地区探究の現地学習を行いました。
6月19日(水)には、いわき市で津波被害があった久ノ浜、薄磯・豊間の2つのコースに分かれ、1年次の全生徒が参加しました。
語り部の方々のお話や資料館の見学を通じて、被災当時の状況について理解を深めることができました。
翌週の25日(火)には調べた内容をポスターにまとめ、28日(金)には発表を行い、いわき市の津波被災地区の現状について、活発な質疑応答も行われました。
被災地域の現状について理解を深め、復興に向けた課題を考えるうえで、貴重な機会となりました。
<見学の様子>
<ポスターを作成>
<発表の様子>
令和6年度 1年次 津波被災地区探究活動①
5月17日(金)1~3校時に、1年次生が今年度初めての探究活動を行いました。初回ということで、最初に探究活動に関するガイダンスを聞いた後、福島イノベーション・コースト構想推進機構の飯田様より講演をいただきました。一生懸命メモを取りながら講演を聴く生徒が多数見られました。
このあと津波被災地区動画を視聴した生徒たちは、各クラス7班にわかれて、6月19日(水)に行われる津波被災地区の現地研修に向けて事前調べ学習を行いました。班のメンバーとよく話し合い、被災地区の現在の課題を見つけていきましょう。
令和6年度イノベーション進路講演会
5月21日(火)の午後に今年度の「イノベーション進路講演会」を行いました。
講師として、2012年に日本人唯一のミスインターナショナルになられた吉松育美さんをお招きしました。
吉松さんをお招きするにあたっては、磐城高校の在京同窓会にお骨折りいただきました。
吉松さんから、継続することで成果が現れること、成功体験を積み重ねること、やらずに後悔するよりもやって後悔すること、失敗から学ぶこと、他人と比較するのではなく過去の自分と比較すること、自分自身を否定しないこと、夢を口に出すことの大切さをお話しいただきました。
今後も磐城高校ではこのような講演会をとおして、生徒の自己実現に結び付くように指導してまいります。
2年次総合探究の時間
5月14日(火)の2~4校時に、2年次の総合探究の時間が実施されました。この時間はまず、3つの大テーマ「浜通りの人材確保」「浜通りの資源活用」「浜通りの復興」から興味のあるものを一つ選び、自分で探究してみたいことを紙に書きだします。次にその紙を黒板に貼り、似たものを生徒たちが仕分けし、3人程度のグループをつくりました。
次にグループごとにわかれて話し合い、自分たちの活動の具体的なテーマを決めました。これから10月の発表会に向けて探究活動が本格化します。よく話し合って、自分たちのテーマに様々なアプローチを試みてください。
3年次課題探究発表会
5月8日(水)1~4校時、校内にて「3年次課題探究発表会」を行いました。
3年次生全員が昨年度の「地域探究」において取り組んだ内容を1、2年次生に発表し、発表について感想をもらうことで自分の取り組みについて振り返ることと、2年次生にとってはこれから取り組む課題探究についてのテーマ設定などのヒントを得ること、1年次生にとっては今後の探究活動の見通しを得ることを目的に実施しました。
3年次生は先輩であるゴージャスさんのモノマネをしながら発表をすることで聴衆の興味を引こうとする生徒もいたり、理路整然と自分がとったアンケートや資料から得たデータを活用して自分の主張についての根拠を示したり、問いを投げかけて発表に繋げたりと、思い思いのスタイルで発表を行っておりました。
また、質疑応答では素朴な疑問を聞いたり、主張の根拠を確認したりするなど活発な議論もありました。
それぞれが感想を付箋にまとめ、それを台紙に張ることで発表した3年生がフィードバックを得ることができるようにしました。
3年次生はこれからの探究の時間では論文を作成し、その成果をまとめていきます。
今後も磐城高校では総合的な探究の時間などを通して生徒が「本質を探り究める」ことができるように指導してまいります。
ふたば未来学園 未来創造探究生徒発表会参加
5月2日(木)、ふたば未来学園中学校・高等学校で開催されました「未来創造探究生徒発表会」に本校代表として2年次生の佐藤遥磨さん、吉田葵さん、門馬心春さんの3名が参加してきました。
3名の生徒は昨年度の「企業・研究所訪問研修」で取り組み、さらに今年2月に開催された「令和5年度イノベーション成果報告会」で報告した内容をベースに、その成果として、「いわき発信の食のブランドの提案」を発表しました。
発表の際はふたば未来学園中学校・高等学校の生徒やWWLの連携校の生徒、地域の住民や保護者など多くの方々が発表ブースにお越しいただき、真剣に耳を傾け、多くの質問を寄せてくださいました。
発表した内容について、付箋に感想を書いてくださったことで多くのフィードバックを得られ、生徒たちは新たな気づきも得られたようです。
このような発表会にご招待してくださった、ふたば未来学園中学校・高等学校の皆様にはこの場をお借りしまして感謝申し上げます。
今後もこのような外部の発表会に参加することで、生徒のさらなる成長を促していきたいと考えております。
2年次総合的な探究の時間「2年課題探究」
4月16日(火)1・2校時に今年度初めの2年次総合的な探究の時間が行われました。
今回は、昨年度末に実施した「探究BASICセミナー」をふまえて、入試期間や春季休業中に個人の興味・関心から”プチ探究”を行い、その内容を新クラスでのアイスブレイクも兼ねて発表するという活動でした。
マイストローの提案や課題(宿題)不要論、民族楽器などさまざまなものをテーマにしてとりあげていました。
生徒たちは春季休業中の課題が多く出される中、調べたり、考察したり、資料を作成したりと、よくがんばってプチ探究に取り組んでいた様子でした。
今年度2年次生は、学校で設定するテーマ(浜通りの人材確保、浜通りの資源活用、浜通りの復興)のいずれかに基づいて課題を設定し、その課題を解決する探究活動に取り組みます。
生徒の探究が、地元地域の良いところの発見・再確認や今後の発展につながることを期待しています。
3年次総合的な探究の時間「地域理解探究」
4月12日(金)、今年度1回目の3年次総合的な探究の時間「地域理解探究」を行いました。
3年次の総合的な探究の時間では、これまでに行った探究の成果をまとめて発表する活動や活動を整理する活動、進路実現に向けた活動を行います。
この日は、新クラスでのアイスブレイクも兼ねて、昨年行った探究をクラス内にて発表する活動を行いました。
生徒たちは自分が行った探究について、熱心にクラスメイトに伝えようと頑張っておりました。
また、発表を聞く側の生徒も興味を惹かれ、真剣に耳を傾けている様子でありました。
生徒の取組の様子から、磐城高校が学校生活を通して生徒に身につけてほしい資質や能力をまとめた『磐城高校ルーブリック』の項目である「表現・伝達力」や「リスペクトの心」(自他を認め対話を尊重し、思いやりの心を持ちながら共存・協働できる資質・能力)が着実に育っていることを実感しました。
今年度も総合的な探究の時間を通して、生徒の資質・能力を身につけさせる活動を行ってまいります。
令和6年度磐城高校教員研修会
4月4日(木)、令和6年度磐城高校教員研修会を行いました。
講師として、NPO法人カタリバの双葉みらいラボで拠点長をされている横山和毅様と同スタッフの米田若菜様をお招きし、総合的な探究の時間および探究的な学びについて理解を深め、探究学習における生徒への関わり方を学び、教員の指導力向上と生徒の学力向上を図ることを目的に研修会を行いました。
昨今の学びの変革に対応するべく、講師のお二人からの講義やグループトークを通して、総合的な探究の時間および探究的な学びについて理解を深めました。
今後も磐城高校では、教員研修会を通して教員の指導力向上と生徒の学力向上を図っていきます。
なお、この研修会は福島SIHの事業の一つとして行われました。
1年次探究BASICセミナー
3月4日(月)1年次総合的な探究の時間において、「探究BASICセミナー」を行いました。
講師として株式会社オーナーの代表取締役である佐々木敦斗さんと東北大学スタートアップ事業化センター副センター長の早坂昌彦特任教授(本校OB)をお招きして、開催しました。
生徒は「探究」に関する講話や教材の使用方法の説明を受けた後、教材を使いながら各々の興味・関心がある題材を取り上げ、その内容をまとめて、クラスメイトに発表する活動を行いました。
その後、研究開発部から来年度の総合的な探究の時間について概要を説明し、今回取り上げた内容について入試期間から春季休業中にかけて「プチ探究」として取り組むことを伝えました。
次年度の最初の総合的な探究の時間ではこの「プチ探究」の発表を新クラスで行うところから始まります。
今後も磐城高校は「総合的な探究の時間」を通して、学力の向上や進路・将来の目標設定に結び付く活動を行います。
令和5年度福島イノベーション・コースト構想の実現に貢献する人材育成 成果報告会
2月22日(木)に、日本大学工学部で行われた福島イノベーション・コースト構想推進機構主催の「令和5年度福島イノベーション・コースト構想の実現に貢献する人材育成 成果報告会」に参加しました。
本校からは、1年次「企業・研究所訪問研修」でマルベリィさまからいただいた課題を基に探究し、提案した内容を商品化していただいたグループの生徒2名が代表として参加しました。
午前中は開会後、福島ロボットテストフィールド副所長の若井洋先生と高知大学副学長の受田浩之先生のご講演がありました。
若井先生からはドローンの飛行メカニズムとその活躍場面について、受田先生からは食の価値創造による持続可能な地域づくりについてお話をいただきました。
午後からは活動報告会にて生徒が発表を行いました。
代表生徒は、総合的な探究の時間に行った成果を外部に向けて発表する準備を行うことでさらに探究を深め、実際に発表や質疑応答への対応をすることでより自信を持ち、次の探究に向けて意欲を持つことができたようです。また、他校の探究成果に触れ、企業の提供する体験活動に参加したことで、より刺激を受けたようでした。
今後も磐城高校は探究的な学習を進めていくことで、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」から成り立つ生徒の学力向上に努めてまいります。
令和5年度 震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部交流会
1月29日(月)に福島県教育委員会主催による「令和5年度 震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部交流会」が、双葉町産業交流センター(双葉町)にて行われました。この交流会は、震災と復興に関する地域課題探究学習を通して、福島における震災、復興、そして未来について、自分の考えを持ち、自分の言葉で語ることのできる高校生(「高校生語り部」)を育成するための事業のまとめとして実施される報告会です。本校からは1年次生武藤梨愛さん、桑田眞大さんの二人が代表として参加しました。
午前中は、交流会会場がある中野地区復興産業拠点に昨年4月建設された浅野撚糸株式会社双葉事業所フタバスーパーゼロミルへ移動し、工場の見学をさせていただきました。見学に先立って、浅野撚糸株式会社代表取締役社長浅野雅己氏のあいさつがあり、なぜ双葉町に工場を建設したのか、浅野氏と福島県の繋がりなどをお聴きすることができました。
昼食休憩後、双葉町産業交流センターに移動し、交流会に参加した16の高校の語り部による発表が行われました。タイやフランスでの現地研修を行った安積高校、東日本大震災当時の話を紙芝居で語ったいわき総合高校、豪雨災害からの学びと取組を説明した只見高校など、興味関心を惹く発表が多く、大変学びの多い時間となりました。また、本校代表の二人は「記憶の継承~伝災と減災~」というテーマのもと、昨年の津波被災地探究学習で学んだこと、そこから考えた取組について発表しました。
今後も磐城高校はこのような学びを通して、いわき市を想い地域の未来を考え、その課題解決を探りながら積極果敢に未来を切り拓いていく人材育成に取り組んでいきたいと考えております。
東日本大震災メモリアルday2023
1月19日、20日の2日間、宮城県多賀城高校にて開催された「東日本大震災メモリアルday2023」に本校から1年次生徒4名が参加しました。
本行事は、東日本大震災の経験と教訓を全国各地・後世に継承し、全国の高校生が自分の地元地域の防災・減災に関する問題や課題を焦点化し、自分事とするきっかけを作ることを目的に2016年度から行われています。今回全国から27校が一堂に会し、災害があったことを未来へ語り継ぐ「伝災」というメインテーマのもと、基調講話やグループワーク、ポスターセッションによる研究発表、フィールドワークなど多彩なプログラムが実施されました。
1日目は、東北大学災害科学国際研究所准教授 佐藤 翔輔先生による基調講話「災害があったことが”伝わる”ために」を拝聴した後、「伝わるためにできることとは?」というテーマでグループワークを行いました。災害の記憶を後世にどのような方法で伝え、どのように行動していくかを同世代で議論し合うことで、震災そのものを経験していない世代が増えていくこれからの時代に,自分の言葉としてそれを伝えていくことの重要性を感じていました。
2日目は、参加校によるポスター発表が行われました。本校は「記憶の継承~伝災と減災~」というテーマで、6月に行われた津波被災地区探究活動における語り部さんによる講話を基に、災害の悲惨さや津波・原発事故の恐ろしさを後世に伝え、若い世代が身近に行動することの大切さについて発表しました。午後の「津波伝承まち歩き」では、多賀城高校災害科学科の生徒の案内で、多賀城市内の津波被害箇所や伝承の工夫について巡検を行いました。
生徒は、2日間の交流を通して、減災及び伝災に対する新たな学びを得るとともに、自分の言葉で震災を伝えていくことの大切さを感じていました。今後は「未来の被災者」を少しでも減らすとを目標に、学校や地域に還元できるようにしてきたいと考えています。
宮城県多賀城高校をはじめとする全国の参加校の皆様には、貴重な機会をいただけたことに感謝申し上げます。
なお、本行事の参加にあたっては、三菱みらい育成財団様からご支援をいただきました。
1年次 総合的な探究の時間「企業研究所訪問研修」
本校1年次生徒は、11月から「企業研究所訪問研修」に取り組んできました。この探究活動では、8コース(16の企業)に分かれ、各企業から与えられた課題に対し、各班で解決策や提案を考えました。
11月24日には、各企業に訪問しました。事前学習で作成したスライドを用いて、各班で考えた解決策を発表し、各企業の担当者様から意見をいただきました
【事前学習の様子】
【現地研修の様子】
12月4日には、本校で発表会を行いました。現地学習において各企業からいただいた助言をもとに解決策の練り直しや改善を施し、各班が発表を行いました。
【発表会の様子】
生徒は、各企業から講評を受け、新たな課題や問題に直面し、更なる探究の必要性を感じていました。また、企業研究所訪問研修全体を通して、生徒が自分の住む町・地域の現状や未来の展望を考える良い機会となりました。この経験をもとに、来年度の「地域探究」に繋げていきたいと思います。
2年次 総合的な学習の時間「地域探究」 令和5年度全体発表会
10月26日(木)、本校2年次生徒の「地域探究」令和5年度全体発表会が行われました。
クラス発表を経て代表に選ばれた16名の生徒により発表が行われ、質疑応答により活発な議論が行われました。
全体発表会にあたり、福島イノベーション・コースト構想推進機構、いわきアカデミア、三菱みらい育成財団、NPO法人カタリバの方々にご来校いただきました。ありがとうございました。
12月中にレポートをまとめて、今年度の活動の報告を行い、3年次に全員発表と論文作成を行います。この探究活動が生徒にとって主体的・対話的で深い学びの場となるよう、年次と研究開発部で支援していきます。
令和5年度 1年次 津波被災地区探究活動
6月13日(火)5~7校時に、1年次総合的な探究の時間「津波被災地区探究活動」現地研修を行いました。
生徒は、東日本大震災において甚大な津波被害を受けた薄磯・豊間地区と久之浜地区の2コースに分かれ、事前学習の内容を踏まえたうえで、被害の状況や復興の姿を見学しました。また、それぞれのコースにおいて現地の語り部の方から当時の状況や震災の教訓などに関する講話を受けました。生徒は命の尊さを実感するとともに、災害の教訓を後世に伝えていく役割を再認識する良い機会になりました。
【現地研修の様子】
6月26日(月)6.7校時には、まとめ・発表スライド作成、6月29日(木)5~7校時に各クラスにおいて発表会を行いました。
津波被害の状況や復興に向かう地域の姿、津波被害の教訓など、現地学習で学んだことを各グループでまとめました。また、クラス内発表では、同じ浜通りの地区でも、被害の状況や復興の様子は異なり、地域性がみられることに気が付いた生徒が多かった印象がありました。
【発表会の様子】
それぞれのグループで制作したスライドを用いてクラス内で共有することで、当時2~3歳であった生徒にとっては、自然災害の脅威を再認識するとともに、災害の教訓をどのように活かし、伝えていくかを考え、防災・減災に対する課題とそれに対する手立てを考察する実りある時間となりました。
令和5年度 総合的な探究 イノベーション進路講演
5月23日(火)5校時から7校時にかけて、本校南体育館において「令和5年度 総合的な探究の時間 イノベーション進路講演会」が開催されました。
これは、三菱みらい育成財団様の後援のもと、各分野の第一線で活躍する本校卒業生をお招きし、その豊かな人生経験に基づく講演を拝聴することによって、生徒が自らの進路について考える契機とすることを目的として毎年開催されています。
本年度は、本校高校51回卒業で、TBS総務局CSR推進部&社長室SDGs企画部プロモーターの高野 貴裕氏を講師としてお招きし、「コミュニケーション・リテラシー」という題で講演をしていただきました。講演では、氏が実際に経験したことや、初対面の人とアイスブレイクを果たすために万全の準備が必要であり、その上で相手にリスペクトを持つことが重要であるなど、多くのお話やアドバイスをお聞きすることができました。
また、講演終了後の質疑応答では在校生から多くの質問が挙がり、大変充実した時間になりました。今回の講演会から学んだことを糧にして、生徒一人ひとりが自分自身の進路実現へ向けて更に励んでもらいたいです。
1年次 総合的な探究の時間「津波被災地区探究活動」ガイダンス
5月17日(水)、本校1年次生徒が総合的な探究の時間において、「津波被災地区探究活動」のガイダンス及び事前学習に臨みました。
昨年度に引き続き、今年度も1年次では「津波被災地区探究活動」において、いわき市沿岸部が受けた東日本大震災での津波被害とそれからの復興の姿を、現地学習を含め探究していきます。
今回は、ガイダンスとしてこれからの探究活動の目的・意義・位置づけ等の説明や本活動内容の説明を受けました。また、本校は福島SIH(スーパー・イノベーション・ハイスクール)指定校であり、浜通り地域等の産業基盤を構築する国家プロジェクト「福島イノベーション・コースト構想」の説明を福島イノベ機構担当者様より受けました。
各教室では、現地学習の班に分かれ、タブレットや資料等を用いながら、被災地区の情報収集や語り部さんへの質問事項を検討しました。
生徒は震災当時3歳程度と幼かったため、震災の記憶はほとんど残っていません。自らが住む地域で起こった災害の教訓を後世に伝え、風化させないためには、地域を知ること、そして課題を見出し行動することが大切です。それを念頭に置き、探究活動を深めていきたいと思います。
2年次 総合的な探究の時間 「地域理解探究」
5月16日(火)、本校2年次生徒が「地域理解探究」として探究活動に取り組みました。
昨年度行った「企業研究所訪問研修」では、生徒自身の興味関心に基づいて8つのジャンルに分かれ、各企業から与えられた課題に対し、解決策の提示や提言を行いました。
そのときのジャンルをもとに昨年度の探究活動を通して感じた地域の現状や未来の展望、先日行われた3学年の「地域理解探究」発表会で得た地域が抱える課題意識等を踏まえ、今年度から来年度にかけて行っていく「地域理解探究」の探究課題を設定しました。
今年度は、課題解決に向けた調査・研究を4回にわたりグループまたは個人で行っていきます。自分の進路と地域課題とを結び付けながら、浜通りや地元いわきに関する探究活動を通して地域理解を深めていきたいと思います。
3学年 総合的な探究の時間 ガイダンス
4月14日(金)6校時の3学年総合的な探究の時間では、今年度の年間計画についてガイダンスを行いました。
3学年では、地域における課題を自ら発見し探究する「地域理解探究」を昨年度に引き続き行い、さらに深化させた上で論文にまとめます。また、5月には、「地域理解探究」の成果を1・2年次生に発表します。
今年度は地域探究の他に、大学訪問研修や進路講演会といった活動を行っていきます。自らの進路との結びつきを考えるとともに、進路希望実現のために探究をさらに深めていきたいと思います。
2年次 総合的な探究の時間 探究BASICセミナー
4月13日(木)1~3校時に、2年次総合的な探究の時間「探究BASICセミナー」を行いました。
2年次では、1年次に実施した探究活動で得られた地域に関わる知識と探究の手法を踏まえつつ、いわき市・浜通り地域の創生に諸課題を自ら設定し、課題解決に向けた探究を進めていきます。
前半は「地域探究」に向けた課題設定の手法を各クラスで学びました。
後半はグループに分かれ、興味・関心のあるテーマや課題について共有しました。
地域探究では3年次までの2年間、課題解決に向けた探究活動を行っていきます。今回の探究BASICセミナーを生かしていわき市・浜通りの諸課題に向き合い、課題解決に向けて探究の深化を図っていきたいと思います。
令和4年度福島イノベーション・コースト構想の実現に貢献する人材育成 成果報告会
1月27日(金)、田村郡三春町のコミュタン福島(で行われた「令和4年度福島イノベーション・コースト構想の実現に貢献する人材育成 成果報告会」に本校から3名の生徒が参加してきました。
開会後、筑波大学生命環境系 微生物サステナビリティ研究センター センター長の野村暢彦教授による『微生物によるコミュニケーション』と題された基調講演が行われました。
微生物研究の第一人者である野村先生から、微生物が肥満や糖尿病、自閉症などさまざまな事柄に関与していることや環境中の微生物の80%以上はバイオフィルム(群れ)であり、微生物も人間と同じようにコミュニケーションをとっているということ、環境の浄化能力はバクテリアのみが持っていることなど研究分野に関するお話をいただきました。
さらに、研究分野以外についても、大学は教科書の外側にあることを探して教科書に新たな真理を追加する場であること、大学に入学する時点でやりたいことが無くても学問を通じてやりたいことを見つける能力や気づく能力を身につけてほしいと考えていること、バイオフィルムにも変わり者が出現するが、その変わり者が環境の変化に対して守ってくれることから、社会においても変わり者を容認する寛容さが大事であることなど示唆に富むお話をいただきました。
昼食後はイノベ対象校を2グループに分け、ポスターセッションを行いました。
本校は1年次生徒が「津波被災地区探究活動」、「学校交流(灘、高槻、筑波大附属駒場)」、「東日本大震災メモリアルday2022」の活動を踏まえて、発表を行いました。
参加生徒はこれまでの活動を2枚のポスターにまとめ、さらに動画も駆使して発表を展開させました。
たくさんの方々に足を止めていただき、質疑応答も時間いっぱいまでしてくださり、非常に充実した内容でした。
ポスターセッションの後は、各企業・研究所による体験活動が行われ、イノベ事業に関わる企業や研究所がたくさんあることや震災からの復興や廃炉につながる新技術などを学ぶことができました。
このような成果報告会を主催してくださった福島県、福島イノベーション・コースト構想推進機構様に改めて感謝申し上げます。
本校は平成30年度より福島イノベ構想のトップリーダー分野の対象校として、新たな産業の創出・集積に資する研究者や経営者・企業家など、トップリーダーとして構想を牽引し、浜通り地域・日本、国際社会で活躍できる人材育成を進めております。
今後もトップリーダーの育成のため、さまざまな教育活動を進めて参ります。
令和4年度 震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部交流会
1月23日(月)に福島県教育委員会主催による「令和4年度 震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部交流会」が、東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)にて行われました。震災と復興に関する地域課題探究学習を通して、福島における震災、復興、そして未来について、自分の考えを持ち自分の言葉で語ることのできる高校生(高校生語り部)を育成するための事業のまとめとして実施される報告会で、本校代表として2年の関根杏華さんが参加しました。
最初に、NPO法人富岡町3・11を語る会の代表である青木淑子氏から、語り部(語り人)としての意義と方法についての講話を聴きました。体験ではなく興味関心の有無が重要であること。そして、語ること・言葉で伝えることこそが、多くのことを伝え、知ること、考えること、行動することに繋がっていくため最も重要な活動であること。また、上手に語ることは上手に聞くことからスタートすること。自分の(自分たち)の関わり方や思いを持つことが大切であること等のアドバイスを頂きました。
続いて、オンライン参加の11校と現地参加の12校(本校は現地参加)に分かれ、各校の取り組みの成果が報告されました。風評被害を克服するためにグローバルGAP認証の作物数増を目指す岩瀬農業高校や、大震災時の福島空港の役割を取り上げた石川高校、大震災で崩れた小峰城の石垣を復元した技術が熊本城の復元に貢献した報告の白河高校等、興味関心を惹く活動報告が多く刺激的な時間となりました。
まとめとして、講師の青木先生より、福島に起きた大震災は原発事故との複合災害であり、福島には原子力を語る務めがあること。探究活動において生徒たちが伝えることができる場所や機会を確保し続けることが大切なこと。また、本校の関根さんの報告内容を取り上げ、誰でも語り部に成れることや県民の意識改革も必要なこと等がアドバイスされました。
東日本大震災メモリアルday2022
1月20日(金)・21(土)の2日間、宮城県多賀城高校にて開催された「東日本大震災メモリアルday2022」に本校から1年次生徒3名が参加しました。
この東日本大震災メモリアルdayは、東日本大震災の犠牲者慰霊とその経験と教訓を後世に継承することを目的に2016年から行われています。今回は全国から18校が一堂に会し、交流行事やポスターセッションによる研究発表、フィールドワークなど多彩なプログラムが実施されました。
1日目は、東北大学災害科学国際研究所の佐藤教授による緊急地震速報におけるリードタイム(猶予時間)の活用法や建物の免震構造について講話を聴いた後、KJ法を用いたグループワークを行いました。生徒同士が佐藤教授の講話を基に、防災・減災に対する意見や疑問等を出し合い、様々な視点から分析していました。
2日目は、各校による研究成果や活動内容を発表するポスターセッションと津波伝承まち歩きツアーを行いました。本校は「福島の震災と復興のかたち」というテーマのもと、いわき市沿岸部の津波被害や復興、今後の課題等についてまとめ、発表を行いました。まち歩きツアーでは、多賀城高校災害科学科の生徒の案内で多賀城市内の巡検を行いました。多賀城高校の生徒が設置した波高標識や実際の津波跡を目の当たりにしたことで、改めて津波被害の恐ろしさを痛感しました。
生徒は、2日間の高校生同士の交流を通して、防災・減災に対する新たな学びを得てきました。今後は探究活動を深めるとともに、学校や地域に還元していきたいと思います。
宮城県多賀城高校をはじめとする全国の参加校のみなさま、貴重な機会をいただけたことに感謝申し上げます。
なお、この東日本大震災メモリアルday2022への参加に当たっては、三菱みらい育成財団様からご支援をいただきました。
3校合同ツアー(筑波大学付属駒場中・高等学校、灘中・高等学校、高槻高等学校 ふくしま学宿)学校交流
12月28日(金)、いわき産業創造館において開催された学校交流(筑波大学付属駒場中・高等学校、灘中・高等学校、高槻高等学校)に本校生徒7名が参加しました。この学校交流は、2泊3日に及ぶ3校のスタディツアーのまとめとして位置づけられ、福島・浜通りの現状を目の当たりにして感じたことや、風評やエネルギー、漁業などの分野に関わる話を聞いて考えたことを基に、本校生徒と活発に議論を交わしました。
グループディスカッションでは、3校の生徒から本校生徒に向けて、スタディツアーを通して感じた課題や本校生に対する質問等が投げかけられ、様々なトピックについて異なる視点から議論していました。特に、震災後の「復旧」と「復興」の相違点に目をつけ、今後の方向性について意見を交わしていたり、被災地を訪れて学んだことを伝承していくことの意義について深め合っていたりしたのが印象的でした。
今回の三校合同ツアーの学校交流は、普段の学校生活では経験することのできない新鮮で貴重な時間でした。住んでいる地域・通っている学校こそ違えど、これからの社会を担っていく同世代の生徒たちが、交流を通して考えたことをさらに発展させ、新たな一歩を踏み出していくことを期待しています。
筑波大学付属駒場中・高等学校、灘中・高等学校、高槻高等学校のみなさま、ありがとうございました。
*写真撮影時のみマスクを外しております。
2学年「地域探究全体発表会」
12月12日(月)、5~7校時に本校南体育館において2学年「地域探究全体発表会」が行われました。
先日のクラス発表会で選出された代表者14名がそれぞれ発表を行いました。
全体発表会にあたり、審査員として本校からは校長、学年主任、司書、外部からは福島イノベーション・コースト構想推進機構、いわきアカデミア、三菱みらい育成財団、いわき市構造改革推進本部、NPO法人カタリバの方々にご来校いただき、審査をしていただきました。
すべての発表が終わった後は、審査員の方々からご講評をいただきました。
全体発表会終了後、生徒は教室に戻り磐城高校ルーブリックを用いて探究活動の自己評価を行いました。
これで今年度の2学年の探究活動が終了となります。
これまでの2年間の探究活動をもとにして、次の3年生での探究活動に繋げて行けるようにクラス担任や研究開発部を中心に生徒の探究活動のサポートを引き続き行っていきます。
1年次 総合的な探究の時間「企業研究所訪問研修」発表会
12月13日(火)5~7校時に、1年次で総合的な探究の時間「企業研究所訪問研修」の発表会を行いました。
これまで数回にわたる事前学習では、各企業様から与えられた課題に対し、各班で解決策や提案を考え、まとめてきました。本来であれば、11月に予定されていた企業研究所訪問研修で実際に各企業様を訪問し、各班で提示した解決策や提案に助言をいただくはずでしたが、新型コロナの影響により、今年度はそれが叶いませんでした。
しかし、今回の発表にあたり、オンライン等で助言くださった企業様が数多くあり、それを基に探究内容の向上や改善を施してきました。
今年度は8コース(16の企業)に分かれ、発表会を行いました。発表会には多くの企業様やいわき市役所、認定特定非営利活動組織カタリバ、いわきアカデミア、福島イノベ機構の方々が来校され、発表に対する講評をいただきました。
講評等を受けて生徒は新たな課題や問題に直面し、更なる探究の必要性を感じていました。また、今年度の企業研究所訪問研修全体を通して、生徒が自分の住む町・地域の現状や未来の展望を改めて考える良い機会になりました。この経験をもとに、来年度の「地域探究」につなげていきたいと思います。
「福島イノベーション・コースト構想シンポジウム」参加
12月10日(土)、富岡町文化交流センター「学びの森」にて福島イノベーション・コースト構想シンポジウムが行われ、本校から2年生2名が参加し、取り組みについて発表しました。
今年度のシンポジウムは”防災・減災への新たなチャレンジ~課題先進地福島から起こる新たなイノベーション!~”がテーマで、本校では今年度の総合的な探究の時間で防災のカテゴリーを探究した渡辺美咲さんと布施彩華さんが学校代表として参加しました。
渡辺さんは『南海トラフ地震による被害への対策』、布施さんは『外国人への災害支援』というタイトルで発表を行いました。
渡辺さんは、南海トラフ地震では福島への被害は想定されていないが、地震の被害により多くの方々が福島へ避難するのではないかと想定し、避難者への物資供給のためのルート確保と東北地方の協力体制を構築する必要性を訴え、そのために受け入れ設備の増築や関わる人材の育成が大切であると発表しました。
布施さんは、在留外国人の増加が進んでいる福島県において、各組織が外国人への災害支援を進めているが、外国人に伝えるための「やさしい日本語」が来て間もない外国人にとっては難しいことを訴え、外国人の方々の立場に立った「やさしい日本語」を広め、実際に避難を誘導する可能性が高い地域住民に知ってもらうことが大切であることを発表しました。
二人の発表について、今回のシンポジウムで基調講演をされた東北大学災害科学国際研究所所長の今村文彦先生から直接ご講評をいただき、お褒めの言葉をいただきました。
生徒は今回の探究内容や取り組みについて、また、自分自身についても大きく自信を持つことが出来たようです。
このような生徒の成長の場を準備していただいた、福島イノベーション・コースト構想推進機構をはじめとして、多くの皆様に感謝申し上げます。
※発表時・撮影時のみ、マスクを外しております。
福岡県立修猷館高校との学校交流
11月15日に本校百年記念館において、2学年の生徒が福岡県立修猷館高校との学校交流に参加しました。今回の学校交流は修猷館高校2学年の修学旅行の一環で行われました。本校の高校生震災語り部による津波被災地区の現状や課題の説明を通して、自然災害の恐ろしさや今後の復興、教訓の伝承などについて考えました。修猷館高校の学校紹介では、本校OBであるゴージャス氏のモノマネを行い、場を盛り上げてくれました。小グループに分かれての交流活動では、両校の視点から震災や浜通りの課題等について活発に議論を交わしていました。また、部活動や今後の進路など身近な話題について意見交換を行い、どのグループも盛り上がっていたのが印象的でした。
修猷館高校の学校紹介 本校の学校紹介
高校生震災語り部による説明 小グループでの交流活動
閉会行事
同世代の異なる視点から議論し合った今回の交流は新たな学びの機会を得る貴重な時間でした。今回の経験が両校ともに今後に活かされることを期待します。修猷館高校のみなさま誠にありがとうございました。
2学年「地域探究クラス発表会」
10月26日(水)、6~7校時に2学年で「地域探究クラス発表会」が行われました。
6校時は、各グループの中で各々が地域探究活動の成果発表を行い、各グループでの代表者を1名選出しました。
7校時では、各グループで選出された代表生徒1名がクラス生徒全員の前で発表を行いました。
この発表会には、いわき市の職員の方が4名、認定特定非営利活動法人カタリバの職員の方が2名が来校されて、生徒の発表の様子を参観されました。
今回のクラスでの発表をもとに各クラスの代表生徒を2名選出し、その選出された代表生徒は、12月12日(月)に本校南体育館で行われる全体発表の際に発表してもらうことになっています。
令和4年度 2学年 大学訪問研修
9月21日(水)に2学年の総合的な探究の時間として、筑波大学,山形大学,福島大学を訪問してきました。
筑波大学では研究基盤総合センターとプラズマ研究センターに分かれて研究施設の見学、説明を受け、大学生の案内で中央図書館や体育ギャラリーなど自然豊かで広大なキャンパスを見ることができました。
山形大学小白川キャンパスでは午前中に大学説明、体育施設や図書館、SCITAセンターなどを見学するキャンパスツアー、午後は地域教育文化学部三上教授の「論語に学ぶ後悔しない進路選択術」の講義を受けました。自らの「義」を打ち立てていくために学ぶ気持ちを持つことができました。
山形大学米沢キャンパスでは工学部の説明に続き、化学・バイオ工学科山本教授の模擬講義「工学の研究は医学に貢献できる?」によって、医工学の分野を知り、研究内容の奥深さに気づかされました。昼食をはさんでキャンパスを見学しました。
福島大学では文系と理系に分かれて学類の説明を受けた後、高等教育企画室の前川准教授の講義「君が学ぶと世界が変わる」を聴き、「今、何のために学ぶのか」を考えました。
どのコースでも学問や研究の楽しさが感じられ、今後の主体的な学びへつながる経験をすることができました。
コロナ禍にもかかわらず受け入れてくださった各大学の関係者の皆様へ、厚く御礼を申し上げます。
なお、この活動は福島イノベーション人材育成実践事業(トップリーダー育成事業)の一環で行いました。
医療系学部学科出前講義を開催いたしました
医療系学部学科への進学を志望している生徒に対して、大学での学びの内容を提供し、生徒の目標をより明確にし、進路希望の実現に役立てるために、医学系学部学科出前講義(医療フェス)を開催しました。 今年度は、医学科、臨床検査学科、薬学科、看護学科、理学療法学科の先生方を講師に迎え、各大学学部学科の紹介や講師の先生の専門分野の講義、福島県の医療現場の現状と課題等について講義して頂きました。 生徒が志望している学科について知り、進路実現に向けて明確な目標を持つことができ、そして貴重なお話も聴くことができ、とても有意義な講義となりました。 講師の先生方には、この場をお借りして、心より厚く御礼申し上げます。 |
■医学科の講義の様子
講師:福島県立医科大学 医学部 肝胆膵・移植外科学講座 教授 見城 明 氏
演題:臓器移植とチーム医療
■臨床検査学科の講義の様子
講師:福島県立医科大学 保健科学部 臨床検査学科 准教授 鈴木 英明 氏
演題:臨床検査技師の魅力と活躍
■薬学科の講義の様子
講師:医療創生大学 薬学部 薬学科 教授 堀 一之 氏
演題:薬学部からでも公務員として多様な仕事ができます
■看護学科の講義の様子
講師:医療創生大学 看護学部 看護学科 教授 樅山 定美 氏
演題:看護師の仕事を知り、COVID-19を含め一緒に看護を考えよう。
■理学療法学科の講義の様子
講師:医療創生大学 健康医療科学部 理学療法学科 助教 阿部 裕一 氏
演題:理学療法とは?
令和4年度 廃炉・イノベーション現場見学ツアー
8月5日に福島イノベーション・コースト構想推進機構のご協力のもと、廃炉イノベーション現場見学ツアーが行われました。今年度は13名の生徒が参加しました。
イノベーション・コースト構想について理解を深めるために、浜通りで行われている廃炉や復興の現状を理解するとともに最先端技術に触れ、課題を発見するきっかけとすることを目的として、関連施設の見学や体験活動を行いました。
楢葉遠隔技術開発センターでは、最初にセンターについての講義を聞き、この施設が原子力機構の中でどのように位置づけられているか、またどのような役割があるかを学びました。JAEAの組織や廃炉の具体的なイメージを持っている生徒は少なかったので、初めて聞く内容が多く生徒はその内容に興味津々の様子でした。
続いて、研究棟のバーチャルリアリティシステムを見学しました。原子炉建屋のサイズ感や内部の状況をその場にいるかのような臨場感で観察することができ、またバーチャルリアリティシステムを用いて行われる研修があることを知ることができ、多くのことを学ぶことができました。
最後に、試験棟を見学し、ロボット操作の実習を行いました。偶然にも廃炉作業に向けての実際の試験が行われている最中だったこともあり、貴重な体験をすることができました。また、ロボットの操作の体験については生徒たちが楽しみながら実習することができました。
福島エコクリエート株式会社では、産業副産物の「地産地消」や土木資材についての説明を受けた後に、実際に工場で作られている様子を見学しました。石炭灰の有効利用などについて学ぶことができ、地域の先端産業についての理解も深めることができました。
福島ロボットテストフィールドでは、ドローン体験や最先端のロボット実験施設の見学を行い、防災を始めとした最先端研究の現場を見学することができました。
今回のツアーを通して、参加した生徒達は廃炉や防災についてしっかりと学びを深めるとともに、最先端の地域産業に実際に触れて、新たな視点を養うことができたようです。
令和4年度磐陽ゼミ(サマーゼミ、地域医療)
夏季休業中の8月3日、10日、17日の3日間にわたり、令和4年度磐陽ゼミ(サマーゼミ)を行いました。
今回は本校に医学コースが設置されたことから、地域医療をテーマにし、いわき医師会の先生方やいわき市役所の保健福祉部地域医療課の職員の方々をお招きして活動しました。
初日はいわき市医師会会長の木村守和先生(木村医院)から「いわき市における医療の現状と課題」と題しまして講義いただき、2日目、3日目の活動のためのグループ分けと自己紹介を行いました。
2日目は「いわきの医療の問題と解決策について」をテーマに、KJ法を用いて各グループごとに話し合い、活動しました。
3日目は2日目のテーマを踏まえて、「いわきの医療の問題に対して自分たちができることは?」をテーマに意見を出し合い、グループごとに代表者が参加者全員の前で発表を行いました。
事後の生徒の感想を見ますと、いわきの地域医療についてのみならず、いわきや浜通りの問題点や今後の取り組みについても考える機会となったようです。
今回の活動に際しまして、いわき市医師会並びにいわき市役所保健福祉部地域医療課からご協力をいただいたこと、感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。
明治大学付属中野八王子中学高等学校との学校交流(福島県教育旅行モニターツアー)
7月27日(水)いわき産業創造館(ラトブ6階)において、本校1年次の生徒9名が「震災・復興・原発問題」をテーマに、明治大学付属中野八王子中学高等学校の生徒との交流会に参加しました。
今回の交流会は、明治大学付属中野八王子中学高等学校さんによる福島県ホープツーリズム事業の一環で行われました。両校の生徒を4グループに分け、3日間にわたる浜通りの原発関連施設や地域のフィールドワークから浮き彫りになった気づきや疑問を明治大学付属中野八王子中学高等学校の生徒さんから本校生徒に投げかけることで創造的・探究的な議論に発展しました。
本校生徒は先月行った「津波被災地区探究活動」やこれまでの学習の成果を活かし、当事者の視点から共有することで、被災地や復興への向き合い方、次世代のエネルギー問題などについて、より発展的・具体的に意見を交わしました。
また、最後には各グループで挙がった震災復興やエネルギー問題などの話題や複合災害の教訓をこれからの未来にどう活かすかについて共有しました。
今回の活動を通じて、両校の生徒が震災・原発事故の記憶を語り継ぐ世代として、日本中または世界中に発信していくことの重要性を強く感じていました。さらに、震災・原発事故を福島だけの問題として限定せずに「自分事」として情報を発信する必要性があると捉えていたのが印象的でした。両校の視点から得られた新たな知見をこれからの探究活動に活かしていきたいと思います。
明治大学付属中野八王子中学高等学校の皆様ありがとうございました。
令和4年度 1年次 津波被災地区探究活動
6月22日(水)5~7校時に1年次を対象にした「津波被災地区探究活動」現地学習を行いました。
生徒は、東日本大震災において甚大な津波被害を受けた薄磯・豊間地区と久之浜地区の2コースに分かれ、事前学習の内容を踏まえたうえで、被害の状況や復興の姿を見学しました。
また、それぞれのコースにおいて現地の語り部の方から当時の状況や震災の教訓などに関する講話を受けました。生徒は命の尊さを実感するとともに、災害の教訓を後世に伝えていく役割を再認識する良い機会になりました。
6月30日(木)5~7校時に各クラスにおいて発表会を行いました。
津波被害の状況や復興に向かう地域の姿、津波被害の教訓など、現地学習で学んだことを各グループでまとめました。
それぞれのグループで制作したスライドを用いてクラス内で共有することで、当時3~4歳であった生徒にとっては、自然災害の脅威を再認識するとともに、災害の教訓をどのように活かし、伝えていくかを考え、防災・減災に対する課題とそれに対する手立てを考察する実りある時間となりました。
令和4年度 3年総合的な探究の時間 「地域理解探究」
3年生が4月19日から6回に渡って「地域理解探究」として郷土の研究を行いました。
昨年、一昨年の探究活動を踏まえ、今年度は、①工業・商業・観光、②農業・水産業、③医療・福祉、④自然、⑤歴史、⑥文化・芸術、⑦地域特性(地名・地理的特徴・方言など)のテーマを予め学校で用意し、グループごとに興味・関心や進路希望に基づいて選択し、探究しました。
最後にクラス内で発表会を行い、互いの成果を出し合い、質疑応答も行いました。
これまでの探究活動の反省や成果を活かし、進路先や地元地域、さらには日本、世界で活躍してくれることを期待します。
令和4年度 1年次 津波被災地区探究活動事前学習
6月13日(月)、1~3時間目にかけて
津波被災地探究活動の事前学習が行われました。
1時間目は、南体育館において研究開発部から活動内容の説明の後、イノベ機構の担当者の方から福島イノベーションコースト構想についての講義を受けました。その後、タブレット端末の使い方について、情報科の説明を聞きました。
2~3時間目は、各教室においてタブレットを用いてのスライド作成の練習を行いました。
津波被災地の調べ学習や現地学習において訪問する予定の見学先についての情報を収集しました。
今日の事前学習をもとに、来週22日の現地学習に臨みます。
令和4年度 1年次総合的な探究の時間 「医学に関する講演会」
6月16日(木)、本校南体育館にて1年次生徒を対象に「医学に関する講演会」を行いました。
今年度より福島県教育委員会の県立高校普通科の特色あるコース制導入の一環で、本校では医学コースが設定されました。
その第一弾として、この度は講演会を行い、講師には帝京大学大学院公衆衛生学研究科の教授である髙橋謙造教授をお招きしました。
髙橋先生は現在、公益財団法人ときわ会常磐病院の小児科非常勤医師としてもお勤めで、本校第37回卒のOBでもあります。
今回は公益財団法人ときわ会様にご尽力いただき、髙橋先生をお招きすることができました。
「これからの日本を盛り上げて行くには、現場に張り付いて地頭を育てろ」~元湯本の田舎者、元島医者、現大学教員の経験~ と題しまして講演していただきました。
大学入学に至るまでの経緯や小児科医としてのご苦労、鹿児島の徳之島や海外、さらには厚生労働省でのご勤務など、先生の多様な経験から得られた貴重なお話を聞くことができました。
社会貢献のための人生を基調にお話しくださり、医学コースへの進路選択の参考となるばかりではなく、さまざまな進路を選択する上で、とても勉強になるお話でした。
生徒から多くの質問が出ましたが、一つひとつ丁寧にお答えくださいました。
今後も磐城高校では、生徒の成長の一助となる活動を進めていきます。
なお、この事業の実施に当たっては、三菱みらい育成財団様からご支援をいただき、実施しました。
令和4年度進路講演会 「意志の力 夢をカタチにするために」
5月24日(火)総合的な探究の時間に本校第46回卒のテレビプロデューサーである佐久間宣行さんをお招きして進路講演会を行いました。
佐久間さんはテレビ東京のプロデューサーとして「ゴッドタン」や「ピラメキーノ」などを担当しました。
現在はフリーのテレビプロデューサーとしてNetflixで「トークサバイバー」を配信してランキング1位を達成し、さらに「オールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティをされていたり、ビジネス書「佐久間宣行のずるい仕事術」を出版されたりするなど多方面で活躍されています。
この度はお忙しい中、進路講演会にて「意志の力 夢をカタチにするために」と題して生徒たちへ講演していただき、さらに生徒からの質問に答えていただきました。
新型コロナウイルス感染防止のため、3年生は南体育館で拝聴し、1・2年生はオンラインで視聴しました。
生徒たちは佐久間さんの講演を聴くことで、進路や生き方について刺激を受け、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。
今後も生徒の成長に結びつく活動に取り組んでいきます。
なお、この事業の実施に当たっては、三菱みらい育成財団様からご支援をいただき、実施しました。
『令和4年度ふくしま創生サミット』 参加
4月28日(木)にオンラインで開催されました、福島県教育委員会主催の令和4年度ふくしま創生サミットへ参加しました。
午前中は昨年度の1学年総合的な探究の時間で行った「津波被災地区探究活動」と「企業・研究所訪問研修」、さらに明治大学付属中野八王子高校との震災復興についての交流会を踏まえて、地域課題探究活動の活動報告とグループでの集約と発表を行いました。
午後はふくしまの良さを伝える方法を地区ごとに話し合い、地区ごとに話し合った内容を共有する活動を行いました。
各校の地域探究活動を知り、地域貢献のあり方を考える「主体的・対話的で深い学び」の活動を行うことで、地域課題解決に向けて更に意欲的に取り組むきっかけとなりました。
今後も、各学年・年次の総合的な探究の時間を中心として、地域課題の解決に向けた活動を生徒たちが主体的に取り組めるように進めていきます。
令和3年度磐城高校スーパー・イノベーション・ハイスクールの取組について
令和3年度磐城高校スーパー・イノベーション・ハイスクールの取組について、リーフレットにまとめました。
1学年 総合的な探究の時間 『いわきアカデミアとの連携によるイノベーション企業・研究所訪問研修 校内発表会』が行われました
12月14日(火)に1学年を対象にした、企業・研究所訪問研修の校内発表会が行われました。
この取組では、企業訪問研修をとおしていわき市の産業・技術等について理解を深めるとともに、企業の課題を知り、その課題解決に向けた探究活動を行うことで、地域課題についての理解と課題解決力を高めることを目的としています。
11月26日の企業での研修内容や発表時に担当の方からいただいたアドバイスなどを踏まえ、企業からいただいた課題解決に向けての仮説や提言の改善を行い、各クラスのグループごとにこれまでの活動内容を発表しました。
今回の発表会では各クラスのグループが7会場に分かれ、それぞれのクラスが訪問した企業の取組や課題、自分たちが課題解決に向けて立てた仮説や提言などを他クラスの生徒に向けて発表しあい、互いのクラスの活動内容を共有しました。
発表会の様子
発表会をとおして生徒達は他クラスの活動内容を知るとともに、いわき市内の企業の取組について理解を深め、地域課題について考えることができたようです。
参観いただいた企業の担当の方からは、『課題解決に向けた仮説が具体的で感心した』『発表に対する質問が積極的に出ていて良かった』などの感想をいただきました。
今回の企業研究所訪問研修全体をとおして、生徒達は地域理解を深めるだけでなく、課題解決に向けた調査・研究やディスカッション、資料の作成とったスキルを伸ばすことができました。
次年度の2学年での総合的な探究の時間では、いわき市や浜通りの地域課題解決に向けて取組む活動である「地域探究」を実施予定です。今回の活動で学んだ地域課題や課題解決のためのスキルを活かしながら、活動を深化させていきたいと思います。
1学年 総合的な探究の時間 『いわきアカデミアとの連携によるイノベーション企業・研究所訪問研修』が行われました
11月26日(金)に1学年を対象にした、企業・研究所訪問研修が行われました。
この取組では、企業訪問研修をとおしていわき市の産業・技術等について理解を深めるとともに、企業の課題を知り、その課題解決に向けた探究活動を行うことで、地域課題についての理解と課題解決力を高めることを目的としています。
今回は、いわきアカデミア推進協議会と福島イノベーション・コースト構想推進機構のご支援のもと、いわき市内の14の企業や団体にご協力いただき、活動を行うことができました。
事前に各企業・団体から提示していただいた課題の解決に向けて、各クラスのグループに分かれて活動を行い、企業の訪問の際に、課題解決に向けての提言や仮説について発表を行いました。
企業での発表の様子
発表後には企業の担当者からのアドバイスや意見をいただき、生徒達は課題解決に向けての視野を広げることができたようです。
また、企業の取組についての講話や、実際の現場の見学をとおして、いわき市の企業が世界で活躍していること、いわき市には高度な産業、技術があることを知ることができました。
今回の活動では、身近ではありながらもこれまで知ることができなかったいわき市の企業や団体の取組と課題に触れることができ、訪問研修が地域課題について考える貴重な体験となりました。
生徒達は今回の訪問研修でいただいたアイデアやご意見をもとに、12月14日に実施予定の最終発表会に向けて、さらに課題解決に向けた取組を進めていきます。