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医療系学部学科出前講義を開催いたしました

 医療系学部学科への進学を志望している生徒に対して、大学での学びの内容を提供し、生徒の目標をより明確にし、進路希望の実現に役立てるために、医学系学部学科出前講義(医療フェス)を開催しました。
 今年度は、医学科、臨床検査学科、薬学科、看護学科、理学療法学科の先生方を講師に迎え、各大学学部学科の紹介や講師の先生の専門分野の講義、福島県の医療現場の現状と課題等について講義して頂きました。
 生徒が志望している学科について知り、進路実現に向けて明確な目標を持つことができ、そして貴重なお話も聴くことができ、とても有意義な講義となりました。
 講師の先生方には、この場をお借りして、心より厚く御礼申し上げます。

 

■医学科の講義の様子
 講師:福島県立医科大学 医学部 肝胆膵・移植外科学講座  教授 見城 明 氏
 演題:臓器移植とチーム医療

   

■臨床検査学科の講義の様子
 講師:福島県立医科大学 保健科学部 臨床検査学科  准教授 鈴木 英明 氏
 演題:臨床検査技師の魅力と活躍

   

■薬学科の講義の様子
 講師:医療創生大学 薬学部 薬学科  教授 堀 一之 氏
 演題:薬学部からでも公務員として多様な仕事ができます

   

■看護学科の講義の様子
 講師:医療創生大学 看護学部 看護学科  教授 樅山 定美 氏
 演題:看護師の仕事を知り、COVID-19を含め一緒に看護を考えよう。

   

■理学療法学科の講義の様子
 講師:医療創生大学 健康医療科学部 理学療法学科  助教 阿部 裕一 氏
 演題:理学療法とは?

   

令和4年度 廃炉・イノベーション現場見学ツアー

8月5日に福島イノベーション・コースト構想推進機構のご協力のもと、廃炉イノベーション現場見学ツアーが行われました。今年度は13名の生徒が参加しました。

 

イノベーション・コースト構想について理解を深めるために、浜通りで行われている廃炉や復興の現状を理解するとともに最先端技術に触れ、課題を発見するきっかけとすることを目的として、関連施設の見学や体験活動を行いました。

 

楢葉遠隔技術開発センターでは、最初にセンターについての講義を聞き、この施設が原子力機構の中でどのように位置づけられているか、またどのような役割があるかを学びました。JAEAの組織や廃炉の具体的なイメージを持っている生徒は少なかったので、初めて聞く内容が多く生徒はその内容に興味津々の様子でした。

続いて、研究棟のバーチャルリアリティシステムを見学しました。原子炉建屋のサイズ感や内部の状況をその場にいるかのような臨場感で観察することができ、またバーチャルリアリティシステムを用いて行われる研修があることを知ることができ、多くのことを学ぶことができました。

最後に、試験棟を見学し、ロボット操作の実習を行いました。偶然にも廃炉作業に向けての実際の試験が行われている最中だったこともあり、貴重な体験をすることができました。また、ロボットの操作の体験については生徒たちが楽しみながら実習することができました。

      

福島エコクリエート株式会社では、産業副産物の「地産地消」や土木資材についての説明を受けた後に、実際に工場で作られている様子を見学しました。石炭灰の有効利用などについて学ぶことができ、地域の先端産業についての理解も深めることができました。

 

福島ロボットテストフィールドでは、ドローン体験や最先端のロボット実験施設の見学を行い、防災を始めとした最先端研究の現場を見学することができました。

 

今回のツアーを通して、参加した生徒達は廃炉や防災についてしっかりと学びを深めるとともに、最先端の地域産業に実際に触れて、新たな視点を養うことができたようです。

令和4年度磐陽ゼミ(サマーゼミ、地域医療)

夏季休業中の8月3日、10日、17日の3日間にわたり、令和4年度磐陽ゼミ(サマーゼミ)を行いました。

今回は本校に医学コースが設置されたことから、地域医療をテーマにし、いわき医師会の先生方やいわき市役所の保健福祉部地域医療課の職員の方々をお招きして活動しました。

初日はいわき市医師会会長の木村守和先生(木村医院)から「いわき市における医療の現状と課題」と題しまして講義いただき、2日目、3日目の活動のためのグループ分けと自己紹介を行いました。

 

 

2日目は「いわきの医療の問題と解決策について」をテーマに、KJ法を用いて各グループごとに話し合い、活動しました。

 

 

3日目は2日目のテーマを踏まえて、「いわきの医療の問題に対して自分たちができることは?」をテーマに意見を出し合い、グループごとに代表者が参加者全員の前で発表を行いました。

事後の生徒の感想を見ますと、いわきの地域医療についてのみならず、いわきや浜通りの問題点や今後の取り組みについても考える機会となったようです。

 

今回の活動に際しまして、いわき市医師会並びにいわき市役所保健福祉部地域医療課からご協力をいただいたこと、感謝申し上げます。

誠にありがとうございました。

明治大学付属中野八王子中学高等学校との学校交流(福島県教育旅行モニターツアー)

7月27日(水)いわき産業創造館(ラトブ6階)において、本校1年次の生徒9名が「震災・復興・原発問題」をテーマに、明治大学付属中野八王子中学高等学校の生徒との交流会に参加しました。

今回の交流会は、明治大学付属中野八王子中学高等学校さんによる福島県ホープツーリズム事業の一環で行われました。両校の生徒を4グループに分け、3日間にわたる浜通りの原発関連施設や地域のフィールドワークから浮き彫りになった気づきや疑問を明治大学付属中野八王子中学高等学校の生徒さんから本校生徒に投げかけることで創造的・探究的な議論に発展しました。

本校生徒は先月行った「津波被災地区探究活動」やこれまでの学習の成果を活かし、当事者の視点から共有することで、被災地や復興への向き合い方、次世代のエネルギー問題などについて、より発展的・具体的に意見を交わしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、最後には各グループで挙がった震災復興やエネルギー問題などの話題や複合災害の教訓をこれからの未来にどう活かすかについて共有しました。

今回の活動を通じて、両校の生徒が震災・原発事故の記憶を語り継ぐ世代として、日本中または世界中に発信していくことの重要性を強く感じていました。さらに、震災・原発事故を福島だけの問題として限定せずに「自分事」として情報を発信する必要性があると捉えていたのが印象的でした。両校の視点から得られた新たな知見をこれからの探究活動に活かしていきたいと思います。

明治大学付属中野八王子中学高等学校の皆様ありがとうございました。

令和4年度 1年次 津波被災地区探究活動

6月22日(水)5~7校時に1年次を対象にした「津波被災地区探究活動」現地学習を行いました。

生徒は、東日本大震災において甚大な津波被害を受けた薄磯・豊間地区と久之浜地区の2コースに分かれ、事前学習の内容を踏まえたうえで、被害の状況や復興の姿を見学しました。

また、それぞれのコースにおいて現地の語り部の方から当時の状況や震災の教訓などに関する講話を受けました。生徒は命の尊さを実感するとともに、災害の教訓を後世に伝えていく役割を再認識する良い機会になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月30日(木)5~7校時に各クラスにおいて発表会を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

津波被害の状況や復興に向かう地域の姿、津波被害の教訓など、現地学習で学んだことを各グループでまとめました。

それぞれのグループで制作したスライドを用いてクラス内で共有することで、当時3~4歳であった生徒にとっては、自然災害の脅威を再認識するとともに、災害の教訓をどのように活かし、伝えていくかを考え、防災・減災に対する課題とそれに対する手立てを考察する実りある時間となりました。