2022年8月の記事一覧

令和4年度 廃炉・イノベーション現場見学ツアー

8月5日に福島イノベーション・コースト構想推進機構のご協力のもと、廃炉イノベーション現場見学ツアーが行われました。今年度は13名の生徒が参加しました。

 

イノベーション・コースト構想について理解を深めるために、浜通りで行われている廃炉や復興の現状を理解するとともに最先端技術に触れ、課題を発見するきっかけとすることを目的として、関連施設の見学や体験活動を行いました。

 

楢葉遠隔技術開発センターでは、最初にセンターについての講義を聞き、この施設が原子力機構の中でどのように位置づけられているか、またどのような役割があるかを学びました。JAEAの組織や廃炉の具体的なイメージを持っている生徒は少なかったので、初めて聞く内容が多く生徒はその内容に興味津々の様子でした。

続いて、研究棟のバーチャルリアリティシステムを見学しました。原子炉建屋のサイズ感や内部の状況をその場にいるかのような臨場感で観察することができ、またバーチャルリアリティシステムを用いて行われる研修があることを知ることができ、多くのことを学ぶことができました。

最後に、試験棟を見学し、ロボット操作の実習を行いました。偶然にも廃炉作業に向けての実際の試験が行われている最中だったこともあり、貴重な体験をすることができました。また、ロボットの操作の体験については生徒たちが楽しみながら実習することができました。

      

福島エコクリエート株式会社では、産業副産物の「地産地消」や土木資材についての説明を受けた後に、実際に工場で作られている様子を見学しました。石炭灰の有効利用などについて学ぶことができ、地域の先端産業についての理解も深めることができました。

 

福島ロボットテストフィールドでは、ドローン体験や最先端のロボット実験施設の見学を行い、防災を始めとした最先端研究の現場を見学することができました。

 

今回のツアーを通して、参加した生徒達は廃炉や防災についてしっかりと学びを深めるとともに、最先端の地域産業に実際に触れて、新たな視点を養うことができたようです。

令和4年度磐陽ゼミ(サマーゼミ、地域医療)

夏季休業中の8月3日、10日、17日の3日間にわたり、令和4年度磐陽ゼミ(サマーゼミ)を行いました。

今回は本校に医学コースが設置されたことから、地域医療をテーマにし、いわき医師会の先生方やいわき市役所の保健福祉部地域医療課の職員の方々をお招きして活動しました。

初日はいわき市医師会会長の木村守和先生(木村医院)から「いわき市における医療の現状と課題」と題しまして講義いただき、2日目、3日目の活動のためのグループ分けと自己紹介を行いました。

 

 

2日目は「いわきの医療の問題と解決策について」をテーマに、KJ法を用いて各グループごとに話し合い、活動しました。

 

 

3日目は2日目のテーマを踏まえて、「いわきの医療の問題に対して自分たちができることは?」をテーマに意見を出し合い、グループごとに代表者が参加者全員の前で発表を行いました。

事後の生徒の感想を見ますと、いわきの地域医療についてのみならず、いわきや浜通りの問題点や今後の取り組みについても考える機会となったようです。

 

今回の活動に際しまして、いわき市医師会並びにいわき市役所保健福祉部地域医療課からご協力をいただいたこと、感謝申し上げます。

誠にありがとうございました。