令和7年度廃炉イノベーションツアー実施!
2025年8月6日 09時50分8月4日(月)、本校主催の廃炉イノベーションツアーを開催しました。はじめは楢葉遠隔技術開発センター(NARREC)にて福島第一原子力発電所の廃炉を促進するための研究施設を見学しました。
原子炉内のVR体験中 大きな建屋のシャッター。大きすぎて金属では重量が問題。布でできています。
段差があっても走行できるクローラー式ロボット操作中 ドローン操縦中 スティック操作が意外と難しい。
その後、大熊町に今春できたばかりのCREVAおおくまにて二つの施設見学。どちらも新しく、コワーキングスペースが多く取られている施設は学生が自学をするのにもおすすめ。駅からも近いので利用するのもあり?(CREVAおおくま最寄りの大野駅はいわき駅から10駅先です。)
JAEA ANALYSiS LAB 放射線に関する測定を学ぶ施設 中間貯蔵事業情報センターにて中間貯蔵について学ぶ
お昼を挟んで、東日本大震災・原子力災害伝承館にて2つの講演をいただきました。一つ目は鈴森康一先生(東京科学大名誉教授)からパワーソフトロボティクスのお話です。金属ではなくふわふわした素材を使ったロボットは、映画ベイマックスのようでした。先生は「いいかげん」とおっしゃっていましたが、人と触れ合える新しいロボット技術に生徒たちの関心も高かったようです。
二つ目の講話は、震災の時小学校6年生だったという富岡町在住の男性からの話でした。どのようにして避難したか、当時の子供らしい様子なども話してもらい、年が近いこともあり、生徒自身の生活に当てはめて避難生活はどのようなものなのか、想像を巡らせるきっかけになったのではないでしょうか。
人口筋肉を引っ張ってみる生徒 震災当時の避難所を説明する様子
あわただしい研修旅行でしたが、それぞれにいろいろ考えながら廃炉についての最新技術や震災について学習できたのではないでしょうか。
最後に集合写真を撮りました。
生徒の感想文より
同じ福島県民として知っておくべきこと、考えなければならないことを学びました。普段なら行くことのできない場所や貴重な話を聞くことで改めて3.11や災害に対して理解を深めました。「震災前よりもパワーアップした街へ」そのためには、今ある課題を解決し、新しく気づいていくことが必要があり、技術・伝統を紡いでいこうと思いました。